園長のお話し

「空のカラスを見なさい」

 

 - 井石 彰

今年の夏は猛暑が続きました。幼稚園では園庭にテントをはり、その下で子どもたちはプールなどの水遊びを楽しみました。その園庭の畑には、年長の子どもたちの植えたトウモロコシが夏のひざしを浴びてスクスクと成長し、実をつけていきました。子どもたちは収穫を楽しみにしていました。そんなある日、トウモロコシの成長をひそかにずっと楽しみにしていた別の存在がいることを知りました。それは、あの黒づくめのカラスです。トウモロコシがおいしそうな実をつけ始めると、それまで一度も見かけなかったカラスが数羽やってきて、トウモロコシの実をつついて食べ始めたのです。そこで、急遽カラスよけを置き、ネットを張りました。しかし、カラスたちは執拗にトウモロコシをねらってきました。それにたいして、子どもたちも「こらー!」と叫んだり、鍋をたたいてカラスを追い払ったりと、カラスとのバトルを繰り広げました。収穫までにどれくらいのトウモロコシを守りぬくことができるか、心配です。

カラスはほんとうに賢い鳥です。そのカラスを多くの人は気味悪がったり、嫌ったりします。聖書においてもカラスは宗教的に汚れた生き物とされ、人々から忌み嫌われていました。しかし、イエスさまは違いました。イエスさまの目には、カラスも神さまに生かされ養われている命でした。だから、イエスさまは明日の食べ物のことで思い悩んでいる弟子たちに言われました。「空のカラスを見なさい。神さまは食べ物を与えてカラスを養っていてくださるでしょ」、「神さまにとってあなたたちはカラスよりもはるかに価値があるのですよ」。だから、「思い悩まないで、あなたたちを愛し、必要なものを与えて養ってくださる神さまを信じなさい」と。

全国に新型コロナの感染が拡大して、緊急事態宣言がいつ発出されてもおかしくない中で、

2学期が始まりました。そのような中でも、私たちは子どもたちとともに私たちを愛し、生かし、養っていてくださる神さまを信じて一日、一日を歩んで行きたいと思います。