園長のお話し

「折れない心」

 

 - 井石 彰

度重なる緊急事態宣言に、「またか、いつまでがまんすればいいのだ」と思われた方も多いのではないでしょうか。幼稚園でも、そのたびに保育や行事の見直しをせざるを得なくなり、保護者の皆様にもご迷惑をおかけしていることを申し訳なく思います。

コロナ禍の中で、大人だけではなく子どもたちも、みんなががまんの生活を強いられています。そのような中で行われた東京オリンピック、パラリンピックは、私たちにたくさんの感動と勇気を与えてくれました。特に、障がいを持ちながら、それぞれのスポーツに磨きをかけて、全力で競技をしている選手たちの姿は、みんなの心に熱く焼きつきました。思えば、選手たちは障がいのゆえにどれだけ悩み、苦しんできたことでしょう。でも、いくどもくじけそうになりながら、それに負けない「折れない心~レジリエンス」を身につけていったのだと思います。選手たち一人ひとりの胸にあるその「折れない心」こそ、どんなメダルよりも輝いていました。

その「折れない心」は、選手ひとりの力で得たものではないと思います。その証拠に、インタビューを受けた選手たちのほとんどが、自分を支えてくれた多くの人たちへの感謝をのべていました。「折れない心」は、周りの人たちの愛とその支えの中で育てられたのではないでしょうか。

教育の世界では、幼児期に生涯にわたって役立ち、人生を豊かにする非認知能力(心の能力)を育てていくことの重要性が認められるようになりました。その非認知能力の一つに、目標に向かってがんばる力(ねばり強さ、がまんする力)があります。そのがんばる力は、家族や先生たちの愛による支えや遊びの中での友たちとの関わりをとおして育てられていきます。

コロナ禍はまだしばらく続くかもしれません。その中で、大人も子どももコロナに負けない「折れない心」を育て合っていきたいと思います。